御祭神
少名毘古那神
(スクナヒコナノカミ)

 神産巣日神(カミムスビノカミ)の御子神であられます。大国主神(オオクニヌシノカミ)と兄弟神となり、相協力してこの国を作り堅められました。諸国を巡り、人々に多くの知恵や技術を授け、助け導かれました。経営の神、酒造の神、温泉の神、医薬の神として広く崇め祀られています。
 当社では古くより虫封じ、病気平癒、健康祈願、商売繁盛の神事が行われております。また、大国主神(大黒さま)と手を携える、恵比寿さまとして知られています。

菅原道真公
(スガワラノミチザネコウ)

 承和十二年(845年)6月25日、京都菅原院にてご生誕。幼き頃より秀で、33歳で文章博士になるほどの学者であられました。宇多天皇のご信任を受け右大臣にまで出世されましたが、藤原氏に怨まれ、太宰権師へ左遷となりました。大宰府では天を怨まず人を憤らず、誠の心をもって罪の晴れる日を待っておられましたが、延喜三年(903年)2月25日、配所で59歳の生涯を閉じられました。
 学問、特性ともに高かった菅公は、死後も人々に尊敬され、今もなお学問の神、書道の神、天神さまとして親しまれ、広く仰ぎ祀られています。

御由緒

 布多天神社の創建はあまりに古く定かではありませんが、延長五年(927年)に制定された「延喜式」という法典にその名を連ねる、多摩地方有数の古社で、社伝によれば第十一代垂仁天皇の御代、約1940年前の創建といわれております。
 文明九年(1477年)に多摩川の洪水をさけ、古天神というところより現在地へ遷座され、その時に、御祭神、少彦名命(すくなひこなのみこと)に菅原道真公を配祀されました。
 江戸時代に甲州街道が作られ、上石原、下石原、上布田、下布田、国領の五宿ができ、布田五宿と呼ばれました。 当時、布多天神社は布田五宿の総鎮守であり、五宿天神と崇め祀られておりました。
 そして布田五宿は、明治二十二年に飛田給、上ヶ給と合併して調布町となり、当社は調布町総鎮守となりました。

境内末社について
金刀比羅神社
【御祭神】
大物主神(オオモノヌシノカミ、大黒様)
海上交通、船、交通安全の守護神
大鳥神社
【御祭神】
日本武尊(ヤマトタケルノミコト)
開運、商売繁盛の守護神
稲荷神社
※境内に二社あり
【御祭神】
宇迦之御魂神(ウカノミタマノカミ)
五穀豊穣、商売繁盛の守護神
御嶽神社
【御祭神】
櫛真知命(クシマチノミコト)
火災、盗難除けの守護神
祓戸神社
【御祭神】
祓戸神(ハラエドノカミ)
罪けがれ、災厄を除き清めてくださる神
疱瘡神社
【御祭神】
疱瘡の神(ホウソウノカミ)
疫病を司り、疫病を鎮めてくださる神
厳島神社
【御祭神】
市杵嶋姫命(イチキシマヒメノミコト)
田心姫命(タゴリヒメノミコト)
湍津姫命(タギツヒメノミコト)
福徳、知恵、音楽の守護神、弁天さま、水神さま